2007年11月16日
ハーゲンダッツジャパン企業訪問
あずき色を基調とした、高級アイスクリームのイメージがあるハーゲンダッツジャパン
広報マネージャー 南埜礼人氏にインタビュー!!
1961年にニューヨークで登場したハーゲンダッツ、現在では世界各国55カ国650店舗も所有しているそうです。
Q.コンセプトは?
A.食べたときの一瞬の美味しさを味わってもらいたい。⇒至福の瞬間☆
Q.完璧を目指すとはどういうことか。
A.品質やブランド素材全てカンペキ。
Q.なぜあずき色を基調としているんですか。
あれは、バーガンデーレッドという色で、高級感があるけど落ち着きすぎていない色。
かつ、他社には絶対ない独特な色。
首都圏の人でしらない人はあまりいないと思うので、昨年も渋谷駅で全面に広告を出させていただきました。
Q.ショップについては?
A.全国68店舗に出店しています。首都圏や大阪が中心で、東北には出店していません。
やはり、売れそうな場所や若者が集まる場所に出店を考えています。
いかにブランド発信が出来るかということを主眼においています。
実際は、売上げのうちショップからは約1割、他は全てスーパーやコンビニからの収益が大半です。しかし、ブランド確立の点から考えても、繁華街でのショップは重要な存在です。
Q.生産の一時中止についてはどうお考えですか?
A.おかげさまで、予想の3倍の売上げで生産がおいついていない状態です。 品質を絶対重視していて主原料は釧路地区、副原料は世界各国から集めています。
Q.アイスクリームの中では、どれが売れていますか。
A.やはり、バニラです。お客様が他の人にプレゼントをもっていくとき、3つ買うなら
王道のバニラと、新商品のプディングと、和風のグリーンティなど買われることがおおいのではないでしょうか。チョコレートだと人それぞれの好みがあるけど、バニラは
誰でも好きな味だと思うのです。
Q.仕事をしていてみについたことはなんですか。
A.男性だと、35歳を過ぎると六本木ヒルズなど話題のスポットへは興味がなくなるのですが、この仕事をしていると 若い人が集まる場所や話題の場所へは常に足を運んでおこうという気持ちになれます。
あと、女性は時間の使い方が非常に上手です。平日仕事が終わった後、英会話教室へ通ったり、趣味の教室へ通ったりしている方が多いです。
リフレッシュ休暇もあり、お小遣いももらえるので、海外旅行へもよくいけます。
そして英語力も身につきます。
ハーゲンダッツは、生活の中でも必要に迫られて利用するのではなく
ほっとしたいとき、仲間でわいわいしたいとき、恋人と素敵な時間を過ごしたいとき
そういった時間に余裕のあるときに利用するものだと思います。
ですから、若い皆さんには、そういう時間に余裕のあるせいかつ、争いごとのない生活をしてほしいと思います。ハーゲンダッツは、幸せ産業です。
Q.売上げを一番ほこっている場所はどこですか。
A.大阪です。と申しますのも、大阪には電鉄会社の所有する土地にフランチャイズをして
出している件が多いので、わりと駅の近くなど交通の便がいい場所に出店できるのです。
Q.90年代はエンターテイメント性を重視され、大阪では店内にメリーゴーランドなどがあったそうですが今ではどういったことをコンセプトに店舗つくりをさせていますか。
A.スタイリッシュ性、居住性を重視しています。プラズマビジョンなどがあったり、キャンペーンごとに音楽を変えたり工夫しています。若い女性向けの雑誌スタイルなどで
ハーゲンダッツのショップを背景に撮影をしたりといったことがあり
そこからもかっこいいというイメージをかもしだせるようにしています。
Q.アイスを売る以外になにかお考えですか。
A.アイス以外は考えられないです。なぜならいろんなものに手をだしてしまったら
中途半端になってしまうから。グッズとしてのTシャツを作ることはあっても
商品としてファッション業界へ参入することなどはありえません。
やはり、高級アイスクリームのイメージをなくしたくないんです。
Q.ヒット商品を開発するとインセンティブなどもらえるんですか
A.それはないです。なぜなら、数人で2から3年かけて開発に携わっているので
一人の力ではないからです。
しかし、ボーナスの基準として、半年後とにちゃんと目標を達成しているか
によって評価が変わります。
また毎月の給与は日頃の行動過程を評価しているので、ヒット商品を開発できれば
それだけ評価は高くなりますね。
Q.御社は売上げだかにたいして社員数が192人と少数精鋭の印象を持ちましたが
A.それについてはどうでしょうか。
やはり、一人一人がはーげんだっつというブランドを背負って仕事をしています。
ですから、少数精鋭で一人一が会社の顔として責任もッて働いています。
Q.CMについて
A.お客様と親密な関係でありたいという気持ちから、男女の親密な関係を表す
官能的なCMが多いと思います。
ターゲットは、若い20代以上の女性です。
そのそうにとっていかに、おしゃれなイメージをもってもらえるかです。
Q新商品の開発に関してのコンセプトはなんですか
A.流行をおいかけてることではありません。
23年かけて開発しているので、3年先の流行を当てるのは難しいことです。
それよりお客様がハーゲンダッツに求めていることはミルクの濃厚さ、際物ではない
ベーシックさ、定番をいかに高品質で提供できるかです。
それをコンセプトに商品開発をし、自然とトレンドをつくりだしているのだと思います。
おいしさの秘密は、空気含有量がふつうより低いことです。
10年前と比較し今でもコンビニで残っている商品はごくわずかです。取り入れ25歳をターゲットにしています。