2007年‎6月‎16日

駅周辺の商店街復興策



郊外型ショッピング・センターやロードサイド・リテイラーの成長の一方で、今日、旧来の商店街の多くは衰退の一途をたどっている。郊外型ショッピング・センターやロードサイド・リテイラーの成長と旧来の商店街の問題は、換言すれば、、いわゆる大型店と商店街(あるいは中小小売業)の問題である。そこで以下、こうした問題の解決の糸口を都市計画および商業政策の視点で見ていく。

まず第1に、駅前商店街に空間構造を作ることである。
駅前商店街は子供を遊ばせたり、休む空間がない。そのことによって購買力低下につながる。そこで、商店街の真中に庭のような空間を作るのである。小売業者が町の核となる商店街などの整備の方向について長期的ビジョンを持ちうるような体制をいっそう整備しなければならない。

第2にワン・トゥ・ワン・マーケティング(リレーションシップ・マーケティング)。
大店舗との違い、小売店のよさを打ち出すのである。小売店は顧客情報が集まりやすい。そこでワン・トゥ・ワン・マーケティング(リレーションシップ・マーケティング)を行なうのである。単に一時的点における顧客内シェアを向上させることを目的とはしていない。重要なのは、顧客を企業にとってのパートナーと考え、彼らとの間に好ましい関係や歴史を構築しながら、生涯に渡って彼らのニーズを満たす製品を提供しつづけ、最大限の利益をその顧客から得る事である。

第3に、コミュニティー構築の場。
人が集まらなければ、物は売れない。そこで人が集まるようにコミュニティーの構築の場を作るのである。人が集まらない原因の一つには笑って、生き生きしている人が少ないことがいえる。そこで、路上ライブの推進、毎日地域独特の集まりを作るようにするといい。換言すれば、レジャーや趣味への思考を高める環境作りである。また、毎日商店街を掃除することによって地域に親しんでもらうという手法もある。

第4に、空き店舗の運営
商店街を繁盛させるためには、空き店舗をなくさなければならない。そこでSOHOを推進し、町整備に必要なところは潰していくのである。このことによって、人が集まるようになる。

以上4点述べたが、街づくりに念頭におくべきことは規模、機能、構造である。これらを最大限に発揮できるような環境作りが課題である。