2004年11月26日
証券会社のディーラーの方にお話を伺いました!
(1)これまでの経歴を簡単に教えて下さい。
2001年法政大学経済学部を卒業し、みずほインベスターズ証券で営業を2年程した後、堂島関東証券で念願のディーラーをしています。
(2)どのようなお仕事をされているのですか?
証券会社のディーリング部でディーラーをしています。ディーリングとは、会社のお金を株式や債券等を使って運用するお仕事です。地場証券では顧客基盤が弱いので営業で数字が安定しません。また株価の変動が激しいのでディーリング業務を行って収益のバラつきを抑えます。大手の証券会社では制限されてしまうのでディーラーは居ません。中堅の会社や外資系に多くいますね。ディーラーは利益を上げなければクビを切られてしまうので厳しい仕事です。その分給料はいいですね。
(3)このお仕事をされたきっかけはどのようなことでしたか?
親が株をしていて大損をしてしまったので、やられた分を私が取り返そうと思いまして大学2年の時に株を始めました。当初は成功して小金を稼ぎ世界一周しようと思うぐらいまでなりましたが、ITバブル崩壊により株下落の影響を受け損失を出してしまいました。それを経験したからこそ正面から相場のセオリーを見られるようになりましたね。
(4)4年間で辛かったことがありましたら教えて下さい。
証券営業からディーリング業界に移った時の三ヶ月の試採用期間が一番辛かったですね。この期間中に数字が出なければクビを切られてしまうのですが、一緒に入った3人がクビになった時には精神的にきつかったです。
(5)この仕事をしていて、良かったことを教えて下さい。
退社時間が早いことですね。私は社員ディーラーなので退社時間は5時ですが、歩合ディーラーでしたら、三時半にマーケットが閉まれば仕事がないのでもっと早く帰れますよ。向上心の高い人は退社後に専門学校へ通っている人もいますね。ちなみに朝は8時半くらいからです。ただ、大学時代の友達と時間が合わないのが難点ですね。それとマーケットに興味があったので、仕事としてできて嬉しいです
(6)5年後のご自身の姿をどのように想像しますか?
ディーリングを辞めて私募系のファンドのエリアマネージャーになりたいですね。
これからも証券業界に携わっていきたいと考えています。
(7)就職活動にあたって学生にアドバイスお願いします。
企業を上辺で判断せず内部の人と実際に話してみることが重要です。納得した上で会社に入ればミスマッチが防げるのではないでしょうか。就職サイトだけに頼らず会社のサイトをじかに見ることも大事。その際直感を大事にして、ピンと来た会社を自分で調べてみて下さい。
インタビューを終えて
小野寺さんは私たちに分かりやすい言葉で話して下さり大変感謝しています。お仕事のことや学生時代のこと沢山のお話を聞かせて下さいました。このインタビューを今後の学生生活に活かしていきたいと思います。好きなことを仕事にすることができた小野寺さん、証券のことをお話される時に目が輝いていました。私もそんな風に輝ける場所で働きたいと思いました。株式をやると日本経済が見えてくるということを聞いて、私も実際に株取引をやってみたくなりました。まずは元手を貯めたいと思います。「株は麻薬だ!」は格言ですね。皆さん株をやられる際には気をつけて下さいね!
法政大学 経営学部 櫻井理沙