2008年3月13日
ハーゲンダッツ取材を終えて
渋谷の一角に店舗を持つハーゲンダッツショップは、休日列を作っていつも大混雑になっています。私は、口にしたときの至福感と濃厚な味が忘れられず、洋服を買いにショッピングへ出かけると必ずハーゲンダッツショップになぜか足を運んでいます。年間で何回位利用しているのか数えていませんが、手元にあるゴールド会員カードから想像すると、ヘビーユーザーであることは確かです。
以前からハーゲンダッツのマーケティングには興味を持っていたので、今回広報部の南埜さんにお伺いする機会を頂きました。
楽しみにしていた取材の中で、一番印象に残ったのがメンバーズカードの話しでした。いつも私が財布に入れているカードは、それ自体がブランド戦略の一つだったのです。実はカードを持っているだけで満足感を味わえるという意図があり、全体としては、ゴールド会員は3万5千人、スーパープレミアム会員も含めて7万人ものファンが全国にいることを教えて下さいました。
また、カードには割引等が可能という我々側からのメリットだけでなく、企業にとっては、顧客の特性を知り購入傾向を分析することでOne to Oneマーケティングが実行でき、お客様に喜んでもらえるというメリットがあります。
双方向の利点によって成立しているわけですが、まるで高級ブランドバックを持っているかのように消費者に意識をもってもらえることは容易ではありません。それをできるのがハーゲンダッツのブランド力であり、簡単にマネできない強みでもあると思います。
これから、どのように進化を遂げていくのでしょうか。
取材の中で私は、社員の皆さんが常にトレンドに対して敏感に対応しているという印象を受けました。データによる購買傾向分析だけでなく、一人一人の社員さんのニーズとシーズの発想が重要なファクターとなっているので、アイスクリームのブランドイメージを保ち、ターゲット層の嗜好の変化にも、常に柔軟に対応し続けることが可能となっているのです。
最後に、あのとき快く取材を引き受けて下さった南埜さん本当に有難うございました。この文を書いていたら、またハーゲンダッツのあの食べたときの至福感を味わいたくなってきました・・・!
経営学部 藤沢香織