2008‎年‎6月‎25‎日

フランチャイズ契約と製品ライフサイクルの戦略



フランチャイズと言う用語は、今では周知となり、この20年間一気に加速したビジネスも出るといっても過言ではない。
フランチャイズの主体を定義すると、フランチャイザー(事業主)とフランチャイジー(個人や企業)に分けることができる。

フランチャイズをするメリットとしては、フランチャイザーにとっては、お金を使わずに販売会社を増やせ、営業マンを雇わずにすむので、かなり効率的な販売方法である。フランチャイジーは、経営指導や技術指導を得られるのでリスクを抑えることが出来る。

最近フランチャイズで売上げを上げているので有名なのは、塾で言うと城南予備校の家庭教師塾、飲食店で言うとばくだん焼本舗。最近急成長をしているのが漫画喫茶である。特に漫画喫茶は、1000万円のフランチャイズ契約料が入り、地主が皆始めだした。その一方で倒産で有名なのは、コロッケのコロちゃん。

フランチャイザーが、フランチャイジーを集める手法としては、リクルートの雑誌の掲載費100万円のアントレや電車のつり皮、新聞広告が多い。また、それと連動させてビッグサイトや国際フォーラムで展示ブースを設けて募集をかけている。

フランチャイズビジネスをするべきか否か、製品ライフサイクルの理論を考えるといい。
製品ライフサイクルは4つのステージに分けられ、導入期、成長期、成熟期、衰退期に分けられる。
導入期は、製品の認知、顧客の開拓に重点を置かれ、広告やプロモーションに力を注がれる段階なので、フランチャイジーにとって旨みは余りない。
成長期は、特にアーリーマジョリティー(初期採用者)が少ないときに狙い、高校・大学生の女性が参入したときが狙い目である。認知がされ始め、次第に売れ始め固定客がつく、ブーム型ではなく、定番型の商品の場合を狙い目である。

しかし、売れ筋分野に着目した競合他社が多く参入するのが、成長期である。このステージでは、競合他社の参入に折市場は活性化し、市場規模も大きくなる。このステージの基本戦略としては、市場浸透を図るために、導入した製品の改良やモデルチェンジなどを行いながら、他社製品の追づいを許さないことに重点を置く事になる。フランチャイザーにとっては対策が打てるが、フランチャイジーにとって契約内容によっては、太刀打ちが聞かなくなってしまうので考慮が必要である。



筆者:斉藤 丈真

参考文献
貿易実務検定