2007年11月16日
食について
NHK「日本のこれから」でCLEVERの会長が食について報道されました。
食についての見解を一部ご紹介いたします。
1.食べ物の安全性について、どのように思いますか?
製造メーカーで食品関係を取り扱っていた立場から申し上げますと、日本の食品メーカーの品質が異常といっていいほど、厳しくなっており、そのため食品の物価が上がっていくといっても過言ではないほど安全に対して厳しいです。
食品関係の袋など、日本が世界で1番品質に厳しく、異常といっても過言ではない程のチェック体制です。そのため、環境破壊、日本人そのものの抗体を落としてしまっています。以前は病気にならなかったものも、余りにも品質に対して厳しくなってしまい、日本人の抗体はますます衰え、日本人にしか発生しない病気が多発すると思います。
日本の食品会社は、数千万する検査機で品質をチェックし、目視検査、臭気検査など何度も何度も検査を致します。最近マスコミ等で、食品会社などのずさんな管理を伝えていましたが、ずさんな会社は以前からあり、最近マスコミ等で取り上げるようになってから表に出てきただけです。重要なことは、ルールを守ることが重要なので、決められたことを決められたとおりに行えているか、チェック体制が重要です。
2.日本の食糧の多くが輸入品なのはどう思いますか?
本来食品がその土地で取れたものをその場で食べるのが通常でした。物流の発達とともに、農林水産省の国策の失敗により、輸入品で安全性に問題があるのですが、海外の食品が流れてきています。
既に現象は起きていますが、今まで無かった病原菌や生態が壊れ、日本人の文化の衰退が今後起きています。
3.食料自給率は現在約40%ですが、どう思いますか?
戦争が起きたときには、日本人は自給自足ができていない状況ですので、日本人は飢え死にする可能性があります。事例を2つ挙げます。
まず1つ目に、日本の食糧の輸入は、フィリピン人の船員が船で運んでいますので、もしフィリピンで戦争が起きたときには、食糧難になるのではないかと思います。
世界各国で食糧調達難が起きた際には、他国ではなく自国を守ることがプライオリティーに置かれますので、日本人の食糧は確保出来ずに最初に死んでいく可能性があります。
4.現在のコメの価格についてどう思いますか?
日本の農林水産省の減反政策などの失敗により、日本の農業は価格面でかなり国際競争力が失われています。そのため、海外に輸出をすることをせずに、日本人のみに食べさせることを意識していますので、大量生産を行われていないので、日本のお米は高くなっています。
しかし、明るい希望として吉野家など日本の飲食店が海外に進出をしていますので、それと伴ってお米などを販売していけば、大量生産が行え、日本のお米の価格が抑えられるのでではないかと思います。
また、日本の農業は農林水産省の無策により新規参入企業が来ることを好まれていませんでしたが、最近になって農業法人が設立しやすくなり、いずれは価格破壊が行われ、安くなると思います。
余談ですが、タイ・中国でお米を食べたのですが、パサパサしてカレーにするかチャーハンのように味付けをしなければ食べられません。また、イギリス、フランス、アメリカなどでもお米を食べても味がなくてまずく、日本のお米はおいしいという高級路線で打ち出していけば、高いイメージもしません。
5.日本は、今、工業製品の輸出を進める上で、農産物のさらなる輸入を求められています。コメを含めた農産物の輸入自由化を進めていくべきだと思いますか?
輸入の自由化の理由としては、日本のほかの産業に打撃を与えるからです。アメリカの農業はアメリカ政府と組み、 「農業を自由化しないと車を買う量を規制するぞ」と脅迫し、日本は輸入制限をしました。日本の工業製品の輸出数量を控えざるを得ない状況になり、現地生産であれば数量は規制されないだろうということで技術力を海外移転し、日本の技術力流出をし、国力が衰えました。これは、国家として農業輸出圧力がこないだろうと言う安易の考えの結果、他の産業に大打撃を与えて国益を損ないました。農業は産業として1番遅れたといっても過言ではないので、日本の国策の最優先として輸入に耐えられる政策を考え大至急行うべきだと思います。
日本の農業が発展させるには、3つ方策が有ります。1つ目に海外の農業に対抗ができるように、日本の企業に農業進出が行いやすいようにしなければならないです。そのために一番重要な法律の変更は、農業用地の土の売却や規制を撤廃する事ではないかと思います。2つ目に、効果のある肥料が何か、研究開発を通じて徹底的に適正化を図ります。3つ目に、肥料の購入数量も天候に合わせて分析して、日本の農業の発展に寄与が図れるようにすべきだと思います。上記3点を行いやすくするためにも、企業進出を行わせ、農業を運営させれば、工場のように採用が活性化され、天候ごとに分析をする価値も頭脳も集積し、農業の大型ファーム化がされ、お米の競争力も上がります。
6.米価の下落や高齢化などで農家が減っていることについてどう思いますか?
農家が減っている理由は2点あります。1点目に農業規制が厳しく、企業進出がしづらいこと。2点目に、若い方達のイメージに農業は儲からないという印象があること。農家=儲からないというイメージがあり、農業起業家が少ないです。また、現状ですと農業系の学部でTOPが東大で次に明治で、これでは優秀な学生が農業に携わらずに、衰退していくのは目に見えています。2点が要因で、農家が減っています。それは、農林水産省の無能さにあります。「農林水産省は未だに企業が参入するのを規制しているのです。農業法人以外の株式会社が農地を取得するのを規制しているのである。専業で農業をして頂かなければ、農業が衰退してしまうと。」 企業が進出することにより、若い人材を雇い、農業という産業が発展するのですが、個人事業主の農家に優秀な人材は果たして行くでしょうか?今の若い方たちは、公務員や大企業に行きたがるように、農業も大型の農業法人を国家として育成しなければなりません。現状ですと、後回しにしたせいで、日本に就農人口は昭和60年に新規学卒4800人から平成15年には2200人しかいないです。その内離職者は昭和60年に15700人から平成15年には9700人と致命的です。農業所得が120万から111万円と5年で11%落ちました。そして耕作放棄地が13万から21万ヘクタールと15年で落ちました。このデータを見て、農林水産省は、自分の失敗に気づき、農業法人を積極的に入れる策を更に出すべきです。
7.政府は、農業の生産性を高めるため、一定規模以上の農家だけに補助金を出す政策を打ち出しました。このことについてどう思いますか?
補助金の出し方がばらまきで、間違っています。日本の農業は農協との癒着、国が助成金で過保護にしすぎのため、農家の方は考える力を失い競争力を落としてしまったのが問題です。ディーゼル車の保護を厳しくしてから日本の競争力をあがったように日本の農業は競争力を上げるために企業が入れるようにしなければならないです。
農業の効率化が入る分野に対して補助金を出すべきです。例えば、日本の農作物が海外で売れるようにするためのルートに補助金を出したり、海外の農作物に価格競争に勝てるように品種改良の研究に補助金を出したりと、大学と農業が密接につながることに補助金を出すなど、日本の農業の発展に対して補助金を出すべきです。
8.政府は、食料自給率を上げるため、国産の農産物の消費拡大を求めています。外食や冷凍食品の売上げが増す中、あなたは、今の食生活を大きく見直すことができると思いますか?
短期的に食生活を変えるのは難しいですが、長期的には可能です。例えば、マッカーサーが日本を占領した際に、アメリカの小麦や大豆を売れるようにするために、日本の給食をアメリカ産の小麦や大豆が使われる料理を出し、パン食を推し進め、日本の食文化を変えて、日本人はパンを食べはじめ、日本の農業が衰退しました。日本の農作物の消費拡大をするためにも、カロリーの低い日本食などを入れて給食について建て直しをした方がいいです。
また、料理が作らなくなった中、外食や冷凍食品を作っている企業に対して農業進出を促したりすることにより、食糧自給率がアップするのではないかと思います。日本の自給率を上げるためには、消費者に販売している先を変えることです。
9.「食」で一番大切にしなくてはならないものは何だと思いますか?
食は、人間の根幹です。食文化によって、日本人の寿命、性格、文化も左右します。そのため、日本は食糧の自給率をアップしなければなりません。特に、日本の国策として農家を守る策ではなく、農業を育てる策にしなければならないです。そのためには、日本の農作物が売れるようにしなければなりません。
例えば、徳川幕府のように安定を好んだ農林水産省は、企業進出を排除するために、土地の取得を認めると、企業は資本力にモノを言わせて農地を買占め、近辺の家族農業経営者を様々な面から圧迫したり、農地を農業用以外に転用したり、企業が農業から撤退した場合は荒地になって、もとの農地に戻すのにコストと時間を要するといっています。しかし、 結局は鎖国をしている結果として、ペルーのように外圧があり、日本の農業は海外からの占領国のようになってしまい、最近になって重い腰を上げました。
そのことにより、日本の農作物を大量生産し、研究開発が活発に行えるように出来、価格が安くなり、日本人が日本産の農作物を気軽に食べられるようになります。
CLEVER(経営研究会
会長 齊藤 丈真